2020年の東京オリンピックが過ぎたら、土地も株も下がるんじゃないか?と考えてる人も多いと思います。
確かにオリンピック過ぎた東京は盛り上がる要素がないですもんね。
しかも、東京五輪終了後の2025年、団塊世代がすべて後期高齢者になり、東京の人口は減少し始めるようですし。
この本、ベストセラーになるだけのことはあり、不動産のことが良く分かってない私でも興味深く読めました。
内容的には、
第一章 不動産価格が決まるしくみ
第二章 危険に膨れ上がった東京バブル
第三章 地方では、すでに「暴落」している
第四章 すでに始まっている東京の不動産暴落
第五章 暴落へのスケジュール
第六章 暴落を避けるために
第七章 暴落という正常化
各章、不動産業界に身を置いている著者が根拠を詳しく説明しています。
私自身は、以前からタワーマンションはどうなんだろう?と偏見を持ってました。見るからに災害に弱そうと思うんです。
最上階付近に住めば済むほど健康被害もありそうだし、いざ災害の時にはエレベーターが動いてても大混雑するだろうし、エレベーターが止まった日には、階段で降りたはいいけど再度上る自信がありません^^;;
あと我が家のように熱性けいれんで何度か救急車を呼んだ体験があると分かるけど、救急車が到着してから救急隊員が部屋に駆けつけるまでにものすごく時間のロスがありそうです。1分1秒も大切な緊急の時に、1秒も無駄にしたくないなと思っちゃいます。
私の知らないタワマンの良さもたくさんあるんだろうけど、災害時の事だけを切り取っても、私はとてもタワマンに住めません。(物理的にも無理だけど^^;;)
今、マンション価格はバブル化している
なぜバブル化しているのか?と言うのは、本書に詳しく書いてあるので省きますが、確かにマンションの価格は高いなーと常々思ってました。
戸建よりマンションの方が高いんですもんね。普通だと土地の方が高いと思うんだけど違うんですよね。不思議だな~って思います。
もしマンションを買うのなら、立地を十分吟味して、中古マンションを買うのが一番いいのかなと思いましたね。
大量供給された東急東横線武蔵小杉駅周辺
テレビでも何度話題に上がった武蔵小杉。どこに行くにも便利で人気も高いけど、ここ10年で一気にタワーマンションが続々と出来上がり、いろんな弊害があると聞いてました。
本書にもその辺の事に触れていて、今の武蔵小杉エリアの相場観は不健全だと見ているそうです。
新築タワーマンションが坪単価400万円以上で販売されているそうです。安くても300万円台中盤。その水準は文京区の普通の場所の普通のマンションの相場観と変わらないそう。
山手線の内側の閑静な文京区エリアと、川崎市の再開発都市の武蔵小杉が一緒というのは公平に見ても不健全だと。
こういった短期間に大量供給されたエリアには暴落への布石がなされていると考えるべきだそう^^;;
お金持ちエリアは底堅いそうですよ!
あと、興味深かったのが、小規模でしか開発されない、あるいは出来ない都心の人気エリアは、構造的に暴落が起きにくい市場環境だそうです。
エリアでいえば、山手線の外なら、代官山や代々木上原、成城学園。
山手線内なら、港区青山、千代田区番町、麻布や赤坂の一部、文京区の本郷、小石川の窪町小学校通学区内(笑)、豊島区の雑司ヶ谷や新宿区の西早稲田あたりなど。
家賃がバブル化しない理由
これは考えてもみなかったので本書を読んでなるほどな~と思った部分。
賃料は常に「需要と供給の関係」によってのみ決まる。
そこには相続税改悪で激増した富裕層のマンション購入や、外国人の「爆買い」タワマン問題もなし。
賃貸の供給が多くなれば賃料は自然と下落するし、需要が少なくなっても下落する。
とりあえずのまとめ
今現在は埼玉県の一戸建てに住んでるけど、いつになるか分からないけど、将来は便利なマンションに住みたいなって思ってます。今より狭くて十分。その代り脱埼玉を目指しています(笑)
住宅価格はマンション価格よりバブルではないにしても、何があるか分からないので、今の家を売る時は慎重に考えないとですね。
あとバブルがはじけるとしたら、その後にゆっくり中古マンションを物色しても良さそう。駅近の利便性の良いマンションは暴落しないまでも、市場に釣られて少しは下がってくれるんじゃないかと期待しています。
もし夫婦共働きで都内に勤めていた場合、バブル化しない上に賃料が下落している賃貸で暮らすという選択も良い気がします。子どもの成長に合わせて場所も移動できるし、退職後は夫婦二人で東京を離れて家を買ってもいいわけだし。
とにかくこれからマンションを購入しようと思ってる人は、是非とも読んでみて下さい。少し考えが変わるかも!?
ただの読み物としても、興味深いですよ^^
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