幸せ企業のひみつという本を読みました。
幸福学研究の第一人者・前野隆司氏と、ノンフィクションライター千羽ひとみ氏が「社員を幸せにする」7社を取り上げ、“社員ファースト"の実現こそが上向き経営につながり、結果として皆が幸せになるという実例を感動的な物語として紹介します。
その中の1社、一番初めに登場する石坂産業株式会社。ここが三富今昔村の産みの親だったんですね~。
※写真はくぬぎカフェ
本書によると、この三富今昔村にやってくる人々は環境保護団体や海外からの視察団、環境授業の子ども達まで年間3万人も訪れているようです(2017年実績)
私は比較的近くに住んでいて全然知りませんでしたよ。
偶然ホームページで見つけて行ってみたら楽しめたって感じで、なんでこんなところにこんな素敵な施設があるんだろう~と疑問に思ったぐらい。
★三富今昔村のレポートはコチラ↓↓
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埼玉県三芳町にある三富今昔村に行ってきました♪
去年の11月に埼玉県入間郡三芳町にある、三富今昔村というところに行ってきました! 自然いっぱい、いろんな体験も出来て、施設も新しいのでどこもキレイで、とっても良いところでした^^ 時間も経ってしまった ...
実はこの会社はもともとは産業廃棄物処理を行っていた会社だったんです。
社長であるお父様は意識が高く、
「廃棄物はとことん分別し、リサイクルし尽くし、最後の最後に残った残存物のみを償却すべき。そうしないとやがて東京湾がゴミで埋め尽くされてしまうことになる。」
こういった危機意識があり、他社に先駆け巨額を投じて最新型のダイオキシン対策炉を建設。
だけどこの先見性が最大の危機を招いてしまう。
1999年、朝日新聞系のニュース番組が埼玉県所沢産の葉物野菜から高濃度のダイオキシンが検出されたと報道し、大騒動になってしまった。(結局ダイオキシン検出は煎茶からで濃度も健康に影響ないことが判明。テレビ朝日が正式謝罪した。アサヒめ!!こんなところでも適当こいてる)
一度火が付いたダイオキシン騒動は収まらず、石坂産業は市民団体や環境保護団体から問題視され、苦境に陥って行く。
そんな時に現社長である石坂典子さんが自ら申し出て社長に就任。
その後、地域に必要とされない仕事をしても仕方がない・・・と焼却事業を手放し、リサイクルなどに専念することになる。
それからの改革からの快進撃は素晴らしいもので、読んでいてワクワクしてきましたね。
産業会社が大バッシングから立ち上がり、地域に愛されるまでに生まれ変わると、日本はおろか、海外からも視察団が殺到。
また、CSVの徹底により、石坂産業はブランドバリュー上げたただけでなく、社員の働く誇りとモチベーションアップまで成功している。
いや~、あの三富今昔村はこういった強い思いで作られたんだな~と改めて感動しました。
※三富今昔村のミニSL乗り場
工場見学は予約制でお高かったんだけど、こうなったら見てみたい気マンマンです^^
本書では、この会社の他にも、障害者を戦力とする日本理化学工業や、従業員の3分の1以上が元受刑者の北洋建設、定年なし生涯現役体制を創業時から百年も保っている西島建設などなど、すばらしい企業が紹介されています。
自分が知らない企業でこんな取り組みを行ってたんだなって、日本企業素晴らしいなって読んでて嬉しくなりました。
株主としてこういった企業を応援していける立場になりたいな~って。(おこがましいけどw)
来年からはしっかりと投資に力を入れていこうと思っていて、企業研究もしていこうと思ってるので、また参考になりそうな面白そうが本があったら読んでみよう~。
良い読書時間となりました^^