わたし、全然知らなかったんだけど、「ぶどうの木」って話題になった本なんですね!
里親関連の本を片っ端から読んでみようと思っていて、まず最初に選んだ本です。
この本の内容としては、
不妊のため子どもが産めない夫婦が里親として10人の子ども達を育てる実話です。
初めての里子となる長男との壮絶な日々。その後の最愛の長男の死。世間の里子制度への無知や差別。でも苦しいだけじゃない。子どもの笑顔や感謝の言葉。「この家でしあわせになりたい」と考える里子たち。
本当に涙なくしては読めない本でした。
そしてものすごく大変だけど、里親という生き方もありなんじゃないかと思えてきました。
自分に里親が出来るかどうかはまだ分からないけど、もう少し考えてみてもいいかもと思い始めてます。もし里親として里子を育てられるのなら3人ぐらい育てたいものです。
この本は、里親になりたい人が読むだけではなく、子育てに関わっている人全般に読んで欲しいな~と思いました。(話題の本だったみたいなので、みんな知ってるか^^;;)
今回この本を読んで、つくづく幼児期の3年間が本当に本当に大事なんだな~と感じました。
「残念ながら、彩には私のスキンシップが届かないようです」
これは、小学校3年生で里子としてこの家にやってきた彩ちゃんに対しての言葉。
人は小さい頃からの母親とのきめ細やかな接触によって、事実とそうでないものとを区別できるようになるのだと思います。
「家に来るまでに4か所。転々と居場所を変えざるを得なかった彩に、常に大人の顔色をうかがうような落ち着きのなさが見られるのは当然のことだった。」
「集中力と意欲がなく、情緒的にいつも不安定な彩は、世間でいう嘘を平気で付きます。
彩にも他の子と同じように、幼児期から家庭というものを教え、個別訓練を受けさせたかったと悔やまれます。」
10人もの里子を育てていると、それぞれの背負っている背景から育てやすい子とそうでない子が分かってしまう。
彩とは対照的に、結局は5年生で里子に出されてしまったものの、幼児期にはしっかり実親に手をかけて育てられた秀樹は、「曇っていた宝石が磨いたらたちまち輝くように、里親が愛情をかけることですくすくと育っていった」そうです。
家庭で得られる安心感のようなものが、いかに子どもの前向きな感性や自信をはぐくむものか。
幼児期にどこで過ごすか、何を見て何を聞くか、どれほど家族から愛情を注がれているか。些細な事のようで、それは子どもの健全な成長のための大きな要因になるのでしょう。
乳児院や施設にいる子ども達は、どこで過ごすかも何を見て何を聞くかも選択できない。
きめ細かい愛情も与えられない。1対1のコミュニケーションも得られない。
このことが、生涯にわたって本人を苦しめる。切なすぎます。
そして、残念ながら、乳幼児期から親に見放された子が抱える心の大きな穴は、里親がどこまで手をかけても埋めつくせません。いくら奮闘努力しても、限界というものがあるのです。
著者は、苦しむために生まれてきたような長男の人生を間近に見て、一生懸命に努力すれば人生はどうにかなる・・・それだけではないことを知りました。
そして初めて、これからは背伸びすることなく、子ども達の”親代わり”になれるような気がした。実の親子でない私たち家族は、生まれてきたことに心から感謝してその生活の中で身の丈にあった最高の幸せを求めよう。
と。
これから先、kaboちゃんもどんな子に育っていくかわかりません。
思春期には反抗的な態度になったりするかもしれません。クソババアとか言っちゃったりするのかなと今からドキドキですが(笑)
でも今はたっぷりと、これでもか!というぐらい愛情をかけて育てよう。
それがお互いの絆になり自信にもなる。
我が子すらどうやって育てたらいいか手探り状態なのに、他人の子を育てられるんだろうか?
里親としての自信も全然ないし、受け入れたいと思ってもなかなか話が来ないということもあるそうだし、こればっかりは縁なのかなと思います。
また里親関連の本の感想を書きながら、気持ちをまとめていきたいと思ってます!
ぶどうの木―10人の“わが子”とすごした、里親18年の記録(Amazon) / ぶどうの木(楽天Books)
この記事へのコメント
※以前のブログから移転したので、コメントをこちらに掲載します。
ブロ友さんに特別養子縁組でお子さんを迎えられた方がいます。とってもお子さんを愛していて素敵な家族です。
私も赤ちゃんができなかった時に養子を考えた事がありました。
本当に小さな子供の頃は良くてもいずれ何かのタイミングで養子だからというような事を言われるのかな?とか色々と考えました。
子供にとっての親からの愛情ってとても大切で特別なんですよね。私もこの本、読みましたよ~ By ひろ
>ひろさん
特別養子縁組なさった方、本当に良かったですね^^
血のつながりだけが全てじゃないですもんね。いろんな家族の形があってもいいと思ってます。
今は始めから告知をするような指導だそうですよ。3歳になる事から、「お母さんは本当のお母さんではない」等のことを理解させていくそうです。その方がトラブルが少ないのだとか・・・a By momozou
お久しぶりです。参考までにと思って。。。母がしていたボランティアの関係で毎年夏に施設の子供達が外泊に来ていました。
1泊でしたし私はすでに実家を出た後だったので少し話したり夏祭りに連れて行くのを手伝ったりでした。
それでも、本当に本当に色々と感じることが多かったです。
愛情を受けて育ててもらったのだと改めて思うと同時に、本当に複雑な気持ちになりました。
毎年受け入れ家庭が少なくなっており、この制度自体がなくなってしまいそうだと、母が嘆いていました。
もし、興味があるようでしたらまたメッセージください。 By よよん
>よよんさん
お久しぶりです♪
いろんなボランティアがあるんですね。お母様、素晴らしいですね!
私も地域の活動を通じて、里親でないにしてもかかわりを持っていこうかと考えてます^^ By momozou