台風19号の被害があってからずっと思ってたこと。
腰痛持ちだし体力ないし、でも、微力だけど少しでも役立ちたいという思いがあり、1ヶ月も遅くなっちゃったけどボランティア活動してきました。
女性だから体力ないから役に立たないかも?足手まといかも?と思って躊躇してる同じ思いの人が大勢いると思うんです。そんな人の背中を押せたらいいな~と思って記事にします^^
現在の災害ボランティア募集の状況や、ボランティア活動に必要だったもの、簡単なレポートなどを書いてみたいと思います。
ボランティア活動に行く前に!
地域のボランティア募集ホームページを見て、どこの地域へボランティア活動に行くか決まったら、持ち物用意です。
災害から1ヶ月も経つとボランティアセンターの体勢もしっかりしてきて、いろいろな道具が揃ってました。
でも揃ってない地域もあるかもしれないし、なるべく自分達で持参した方がいいと思うので、私たちは必要最低限のものは自分たちで持参して行きました^^
ボランティア活動に必須の持ち物
- 長靴(なければ靴底の厚い靴)
- 厚手のビニール手袋
- 厚手の軍手
- 頭を守るために帽子
- マスク(出来れば防塵マスク)
- 長袖(暑くても)
- 水などの水分
その他に持っていったもの
- 応急セット(キズパット、マキロンなどの消毒液)
- 喉の潤いのために飴
- 首からかけられる用のタオル
- 腰痛用のコルセット^^;;
- 着替え
- 昼用おにぎり
ボランティア活動時の服装
私の当日の服装です^^;;
見ずらいですね・・・。
頭にはニット帽、冬場のウォーキング用のトレーニングウエア上下を着ました。上下とも多少の撥水加工もあるし、汚れもふき取りやすいし、防寒にもなりました。
ただし床下などの泥かき作業の場合は、全身泥だらけになるようなので、安い雨具や捨ててもいい服の方がいいかも。
足は見ずらいけどひざ下まであるレインブーツ履いてます。
あった方が安心だったもの
今回はたまたま必要なかったけど、次回災害ボランティアに行く際には用意しようと思ったものは、
- 釘など踏抜き防止インソール
- 防塵マスク(立体型)
床上浸水している場合、床をはがしたりするので釘が剥き出しになってる場合もあり、踏み抜く危険性があると思いました(実際にそういった怪我も多かったみたい)
あと特に泥が乾いてきた時に埃がすごいまってます。
ドロだけじゃなく家の石膏ボードをはがしたりする場合は、埃が舞い散るのでマスクは必須。
気管支が弱い私にとっては、防塵マスクは必須の持ち物だなと感じました。
下図は、水害ボランティアマニュアルから画像をお借りしました。参考にしてみて下さい^^
東松山市の水害ボランティア体験記
ボランティア活動がどんな感じだったか、ちょろっとレポートします。
ただし、被災されたお宅の画像などはもちろん撮ってはダメなので写真少なめです。
8時45分、東松山駅到着!!
はじめて降りた駅だけど大きくてキレイな駅にびっくり。駅の周りは水害なんてあったの?という雰囲気に包まれてました。
道行く人もボランティアとは無関係なキレイな服を着た人ばかり^^;;
野良仕事をするような恰好で足元は長靴を履いている私たち。ちょっと場違い感を出しつつ、駅から徒歩10分ぐらいの東松山ボランティアセンターに向かいました。
東松山社会福祉協議会
まずは受付をします。その後名札をもらって室内へ。
ボランティアの心得などの資料をもらってから、マッチング待機席に座ります。
マッチング待機席ってこんな感じ。
※作業が全て終わった夕方に撮らせてもらいました。
一番左の白い席がトラックなどの車両を持っている人が座る席になってました。
9時~10時までの間に集まっているボランティアの人たちを振り分けします。
側溝の泥かきや、石膏ボードはがし、農家のゴミ拾い、家の掃除などなど、担当の方がボランティア内容と募集人数を読み上げるので、出来そうだなと思った人から手を挙げて、集まった時点でどんどん出発します。
私と友人は初心者で、なおかつ私がおんぼろな体なのでハードなお手伝いは難しいと判断し、家の掃除に手をあげました。
私たちの班?は、7人の男女の組み合わせで、車2台に分乗して現地に行くことになりました^^
ちなみに車は班の中の人の所有物です。班のメンバーの中に車で来てる人が1人もいなかった場合、歩いて現場まで行くことになります。と言われた時はげげっと思ったけど、車があって良かったです^^;;(歩くと30分ぐらいかかるらしい)
出発の際、ボランティアセンターの方から、掃除道具一式と立派な軍手、帽子になんと粉塵用マスクを頂き、その他にも大量の塩あめも頂きました!!
ここまで用意してくれるなんて思ってなかったので、びっくりしました。
掃除用具はすべて新品で、スポンジやタワシ、ビニール手袋にタオルや歯ブラシなどなど必要なものはバケツの中に入ってました。
ボランティア先のお宅に向かう
私たちが向かった先は、ピオニウォーク近くのあずま町のお宅2軒です。
水害があったとは思えないほどキレイに復活していたピオニウォーク。
19号で都幾川が決壊し、3mもの浸水があったところとは思えませんでした。
ネットからの写真だと、ピオニウォーク付近はこんな感じだったようです。ピオニウォークは1Fまですべて浸水して商品が散乱していたとのこと。
今回ボランティアで入らせてもらったお宅は既に何人ものボランティアが入った後で、すっかり床も剥がされて外壁も洗浄済みで見た目には水害があったとは分からないほどでした。
泥を落とす作業を黙々とやる
私たちの作業は、窓やレール、床などに残ったドロを水で洗って落とす作業でした。
まず挨拶をしてから荷物を置かせてもらいます。
広いお庭には水害でダメになったソファーやテーブル、アウトドア用の椅子などがキレイに拭かれて並べられていて、そこに荷物を置いたり昼食をとったり出来るようになってました。
荷物を置く場所があるかどうかすら不安だったので、テーブルに乗ったお茶やコーヒー、チョコなどの振る舞いにびっくりでした。
今回東松山市で何度もボランティアを経験しているメンバーの人によると、かなり特別な待遇だったそうです。
「今まではレジャーシートを引く場所もなかったり、車の中で食べたりしてた。こんな待遇は初めて!」とのこと。
水害から1ヶ月が経って、家の周りもキレイになりつつあり、被災者の方も少しだけ余裕が出来てきてるのかもしれませんね。
作業開始は10時半ぐらいからで、12時まで黙々と作業しました。
12時から13時までが昼食。みんなでワイワイ話しながら。ボランティア経験者や初心者、いろんな人がいて話していて面白かった。
早く食べたのですぐそばの土手を登って周辺を散歩することに。
近くの土手には災害ごみが集められてました。
ここにまとめておくとトラックが来て持って行ってくれるみたいです。トラックで作業している人達もいました。
周りを歩いてみると、換気をしてるのか窓が開いていて、中は床や壁がはがされ木材が剥き出しになってるお宅が多かったですね。
一見外から見ると水害なんてあったの?という感じだけど、よくよく見ると中は惨状(涙)
ボランティア先のお父さんに聞いた話によると、ここら辺はまだほとんどの人が自宅には戻らずに避難センターにいるか、親族の家にいるらしいです。
確かにいくつかのボランティアチームの姿だけが目立ってたけど、住民の姿はほとんど見えない。だから休日なのに静かだったんだな・・・。
お昼休憩が終わった後、また窓や床の泥の清掃スタートです。
1回の休憩を挟みながら、作業は15時に終了しました。
休憩中、お父さんが災害時の話をしてくれたり、3mもの水が上がってきた時の写真を見せてくれたり(お父さんだけ非難しないで家にいたらしい)、被災者の貴重なお話を伺うこともできました。
ボランティアの心得にも書いてあったけど、被災者の話を聞くことも大切なことなんですよね。
作業後、センターへ
作業が終わったら持ってきた荷物をまとめて車に乗ってセンターへ。
荷物を返してリーダーが報告をしたらその場で解散です。(あ、班を作る時にリーダーを決めました。)
一緒に作業したボランティアの人たちと挨拶を交わし、ボラセンで配っていたジュースを頂いて帰りました^^
1日ボランティアしてみた感想
次回はもう少し迅速に動けるかな!?これが正直な感想です。
日程調整のため現地に入るのが1ヶ月も先になっちゃったけど、東日本大震災以来のボランティア活動だったし、これはこれで逆に良かったのかもと思う。
災害後すぐに現地に行っていたら、絶対足手まといになってた自信ありますもん^^;;
今回行ってみて持ち物など様子が分かったので、次回は少しでも迅速に行動出来ればいいね!と友人とも話してました。
ボランティア活動してみたいけど自信がないって思ってる人がたくさんいると思います。でもハードな仕事じゃなくても他に役立てられることもあると思うので、まずは行動してみることが大事だな~って。
今回の体験がそういった人の背中を押せたらいいな~と願っています^^
災害ボランティア募集状況
最後に災害ボランティア募集状況(台風15号, 19号, 10月25日からの大雨)2019年11月12日現在。
多くのボランティアを求めている地域
- 宮城県 丸森町災害 ボランティアセンター
- 福島県 いわき市災害ボランティアセンター
- 長野県 長野市災害ボランティアセンター
岩手県
- 宮古市災害ボランティアセンター
- 釜石市災害ボランティアセンター(市内のみ)
- 山田町災害ボランティアセンター(岩手県内のみ)
- 久慈市災害ボランティアセンター
- 普代村災害ボランティアセンター(岩手県内のみ)
- 野田村社会福祉協議会
宮城県
- 石巻市災害ボランティアセンター
- 大郷町災害ボランティアセンター
- 大崎市災害ボランティアセンター
- 角田市災害ボランティアセンター(角田市内在住・通勤・通学の方)
- 柴田町災害ボランティアセンター(町内在住の方)
福島県
- 郡山市災害ボランティアセンター
- 川俣町災害ボランティアセンター
- 本宮市災害ボランティアセンター
- 須賀川市災害ボランティアセンター
- 二本松市災害ボランティアセンター(市内在住の方)
茨城県
- 水戸市災害ボランティアセンター
- 大子町災害ボランティアセンター
- 常陸大宮市災害ボランティアセンター
栃木県
- 佐野市災害ボランティアセンター
- 栃木市災害ボランティアセンター
- 鹿沼市災害ボランティアセンター
- 足利市災害ボランティアセンター
- 宇都宮市災害ボランティアセンター(栃木県内在住の方)
- 那須烏山市災害ボランティアセンター(栃木県内在住の方)
- 小山市災害ボランティアセンター
埼玉県
- 東松山市災害ボランティアセンター
- 川越市災害ボランティアセンター(市内在住・在勤・在学の方)
千葉県
- 長柄町災害ボランティアセンター
- 君津市災害ボランティアセンター(市内及び近郊在住の方)
- 佐倉市災害ボランティアセンター(市内在住)
- 長南町災害ボランティアセンター(町内在住、在勤の方)
神奈川県
- 川崎市災害ボランティアセンター(川崎市内在住・在勤の方)
- 相模原市災害ボランティアセンター
詳細はコチラでご確認ください⇒全社協 被災地支援・災害ボランティア情報