少し古い本だけど、子どもの発達の本は出来るだけ読んでみようと思って、図書館で借りてみました。
子ども関連の本はたくさんあるので、とりあえず図書館で借りてみて、良かったら買うスタンスでいろいろ読んでます^^
今回の本は「子どもの発達と子育て・子育て支援」です。
本書では、今日の子どもの発達にみられる問題状況を分析し、その背景要因を考察し、子育て・子育て支援の課題を提起。そして少しでも保育者や保護者に参考になれば・・・となっています。
どちらかと言えば、保育者向けに書かれた本ですが、参考になる個所が多々ありました。
自分メモとして書き残しておきます!
子どもの姿勢が悪くなってきている
まず、子どもの姿勢が悪くなってきているという事実。
直立姿勢そのものが悪い、もしくは、同じ姿勢を一定時間保持することが出来ないこどもが増えている。
健康状態にも問題する姿勢。
特に胸郭の発育異常のある子どもに効果があるかも?と思われるのは「手押し車の運動」だそうです。
赤ちゃんの時のハイハイは非常に重要な運動ですが、自閉症と知的障害の子どもは赤ちゃんの時にハイハイをしていない子が多いそう。子どもに障害があり、力の弱さがあるとハイハイの運動が不足しがちになるのだそうです。
このハイハイ効果を補うのが「手押し車の運動」だと考えていて、もし今、姿勢が悪いなどの筋力の問題を抱えている場合、出来るだけ毎日手押し車の運動をするといいのだそうですよ。
手先が不器用な子が増えている
次に気になる子どもの問題は、手先が不器用な子供が増えてること。
これは、いろいろな道具を使う経験を生活の中で取り入れていかないとダメですね。
その他にも口をぽかんと開けてる子が増えた、指示待ちの子ども、パニックになる子やすぐキレる子どもが増えたなどなど、子どもの発達の問題は、多忙な大人が増えたことや、大気汚染、食品衛生などの環境によるものなど、問題は深いなと思いました。
子育てで基本的に大切にしたい事
本の前半は、上記のような「気になる子どもの姿」を発達研究の立場から書いています。
そして後半からは、その問題を踏まえて、今日の保育・子育てで基本的に大切にしたいことが書かれています。
1. 生活基盤を整える(睡眠、食欲、運動、人とのかかわりなど)
2. 生活の流れを身に付け、見通しをもって生活する力を育てる
3. 「達成感」を大切にする
4. 子どもの心に寄り添って
項目別に、結構なボリュームで書かれています。
メラトニンの話では、発達にとって睡眠はとても重要なんだと再確認させられました。
この本は、子どもの発達に興味のある親は是非読んで!といいたいです。
参考になる話も多いし、相談現場での実例もたくさん出ていて分かりやすいのもいいです。
最後に、特に印象に残った文章や言葉を少々。
- 叱る時は行為だけを叱り、褒める時は人格に迫る褒め方をする
- 達成感、基本的安心感、居場所・・・が大事
- 子どもはしていい事と悪い事の判断を、説明されて理屈で理解は出来ない。「自分にとって本当の味方であるこの人(ママ)が、怒った」ということが判断の基準になっている
- 叱り方は、テクニックよりむしろ日常の信頼関係が重要
- 「あなたのこと、大好きだよ」と、言葉や表情で伝える
- 「お母さん、この子と本気で向かい合ったことがあるんですか!」
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