気になる子の育て方という本ですが、「忘れ物が多い」「友達と喧嘩が絶えない」「極端に苦手な教科がある」など、明らかな障害はないにせよ、行動面や学習面で問題を抱える子どもたち。どんなこども達なのか、具体的に理解するため、対処方法などを勉強するために読んでみました。
本の一番初めに書いてある言葉に、深くうなずきました。
ある意味「頭のいい子」で適応能力につまずきがある
まさにkaboちゃんが、相談員さんや心理士さんに言われてきたことの総称のような文章でした。
kaboちゃんは相談するたびに、「頭のいい子だから~」って言われてたんです。
頭良いか?親としては別に普通ですよ。と言いたくなるけど、相談員さんなどは精神年齢が高い部分があるという意味で頭のいい子と表現してるみたいです。
ちなみに幼稚園の先生も「頭のいい子だから」「賢い子」と言うんですよね。親だけが納得いってないとう・・・情けない。
ちなみに、適応能力とは、その場、その状況に合わせて考え方を順序立てて整理したり、とっさに判断して行動や態度につなげていく能力のことです。
その部分に機能不全があるため、保育現場や学校現場、家庭でも誤解を受けやすいということのようです。行動に対して頭ごなしに叱る「なぜ、他の子のようにできないの?」というなど、誤解を受けた扱いを受けると、状態が悪化するとともに、キレやすくなるようです。
少し前のkaboちゃんがそうだったのかな・・・。
本書では、グレーゾーンのタイプ別症状、症状別アプローチの方法などが丁寧に書かれていました。
まだ5歳だし、「苦手傾向」と考えるものとして、
- 言葉で表現するのが困難
- コミュ二ケーションが苦手。空気が読めない傾向
- 姿勢を保つのが苦手(姿勢が悪い)
こんな感じかなと思います。
ここからは自分メモ的に書いていきます。
感覚統合のつまずき(ボディイメージの未発達)
kaboちゃんにも少しあるかな?と思う、ボディイメージの未発達。これを鍛えるには、「動くこと」が効果的。
木登り、ジャングルジム、鬼ごっこなど全身を使う遊びは大いにやるべき!!
ボディイメージを鍛えると、人の表情も読み取れるようになる。
グレーゾーンの子ども達が増えた背景!?
著者は、子ども達から奪われた三つの間を紹介しています。「時間」「空間」「仲間」の三つです。
- 昔は学校から帰ると遊ぶ時間がたくさんあった。
- 昔は地域に遊び場がたくさんあった。
- 昔は8学年ぐらいの年齢差のある異年齢集団で遊んでいた。
田んぼの用水路や川でザリガニやサワガニを手づかみで捕まえる、木登り、雑木林で転げまわるなど、昔の遊びは筋肉をコントロールしながら使い、想像力を育て、平衡感覚や固有受容覚、全身の皮膚感覚を使いこなします。
また、子ども達だけの小社会の中に身を置くことで、たとえグレーゾーンの特性があったとしても、自己修正していくチャンスがたくさんあった。
現在は、こうした遊びに置き換わったのがゲームなどです。ゲームでは上記の事は鍛えられないのは素人でも分かりますね・・・。
自己有能感を育てるために出来る事
- 励まされる体験を積む
- 自分の存在を受け止めてくれる他者のぞんざい
- 成功体験に伴う達成感
- 興味・関心・好奇心に基づく自己選択・自己決定
- 出来たことを「共感」する仲間意識
◆プラスのサイクル
テストの点数に左右されず「次はあと10点多く取れるようにがんばろうね」など、前向きな言葉をかける。→すごい!30点取れたんだね!○○が頑張った証拠だよ!」と言ってともに喜ぶ。→次は40点取るためにがんばろう!とチャレンジ意欲が湧く。
発達につまずきのある子はサインにも歪みが出やすい
子どものよき理解者になるために、子どもの気持ちを読み取る。
普段は、「表情、視線やまなざし、しぐさ、動作、行動、発声、姿勢」などから読み取ることが多いですが、グレーゾーンの子ども達は、これらにくずれやゆがみが生じやすいです。
自分の子どもの特性を早く理解してあげて、こうなった時は「子どもが困難な時」なんだと配慮できるようにしていかなければ・・・。
やっぱり大切なのは「観察」ですね!!
子育てにおすすめな本
この本は、作業療法士が書いた本で、とてもよくまとめられていると思いました。
明らかに黒じゃないけど、うっすらグレーかな?と感じるママには是非読んでほしいです。
特徴だけじゃなく、特徴別の扱い方やアプローチ方法などが丁寧に書いてあるので参考になると思います^^
kaboちゃんはまだ5歳なので、これから特性が強まって行くところ、弱まって行くところ、成長過程で変わっていくと思います。その都度読み会してみようと思える本です。永久保存版です。
⇒これでわかる 「気になる子」の育て方 Amazon